04.約定価格と取得単価の金額があわない

約定価格とイコールではない取得単価

特定預りで株を購入した場合、保有証券一覧等に表示される取得単価は、
買付時の手数料等の費用が一緒に計算されています。

そのため、実際に買い付けた約定価格よりも
取得単価が高く表示されたり、反対に安く表示されたりします。

取得単価の計算方法

取得単価の計算方法は、買付と売却の回数やタイミングによって変化します。
大きく分けると以下の4つの計算方法に分けられます。

通常の買付の場合

【例】

売買日 買付/売却 単価 株数 手数料
4月1日 A銘柄買付 120円 100株 145円

手数料込の買付金額を株数で割るため、約定価格より高い金額で表示されます。

【計算式】
 (120円×100株+145円)÷100株
 =121.45円
 ≒122円(小数点以下切上げ)

取得単価は122円で表示されます。

同一銘柄を複数回にわけて買付した場合

【例】

売買日 買付/売却 単価 株数 手数料
4月1日 A銘柄買付 120円 100株 145円
4月2日 A銘柄買付 115円 200株 145円

それぞれの買付金額を平均した価格が表示されます。

【計算式】
 ={(120円×100株+145円)+(115円×200株+145円)}÷300株
 =117.633円
 ≒118円(小数点以下切上げ)

取得単価は118円で表示されます。

保有証券の一部を売却し、同一銘柄をさらに買い足した場合

【例】

売買日 買付/売却 単価 株数 手数料
4月1日 A銘柄買付 120円 100株 145円
4月2日 A銘柄買付 115円 200株 145円
4月4日 A銘柄売却 123円 100株 145円
4月8日 A銘柄買付 110円 300株 145円

売却前までの取得単価①と、新たに買付した取得単価②を平均した価格が表示されます。

したがって上記の場合、まず4月2日に買付した時点の取得単価を計算します。

(1)4月2日時点での取得単価の計算式
 ={(120円×100株+145円)+(115円×200株+145円)}÷300株
 =117.6円
 ≒118円(小数点以下切上げ)

この時点では、取得単価は118円で表示されます。

次に4月8日に買付した時点の取得単価を計算します。

(2)4月8日時点での取得単価の計算式
 ={(118円×200株+145円)+(110円×300株+145円)}÷500株
 =113.49円
 ≒114円(小数点以下切上げ)

取得単価は114円で表示されます。

同日中に、同一銘柄を「売却→買付」した場合

【例】

売買日 買付/売却 単価 株数 手数料
4月2日 A銘柄買付 115円 200株 145円
4月4日 A銘柄売却 123円 100株 145円
4月4日 A銘柄買付 110円 300株 145円

それぞれの買付金額を平均した価格が表示されます。

同じ日に、同じ銘柄を何回か売買した場合、特定口座の制度上、
「売り」→「買い」と取引したとしても、「買い」が先にあったものとして取得単価は計算されます。

そのため、上記の例の取得単価は、4月2日の買付と4月4日の買付を計算したものになります。

取得単価の計算式
 ={(115円×200株+145円)+(110円×300株+145)}÷500株
 =112.58円
 ≒113円(小数点以下切上げ)

取得単価は113円で表示されます。